検査業務
薬物(ドーピング)検査
レースに出走する競走馬に「競走能力を一時的に高め又は減ずる薬品又は薬剤」を使用すること(ドーピング)は競馬法で禁止されており、これに違反した場合は罰則の対象になります。
このため競馬主催者は、麻薬・覚せい剤、興奮剤、中枢神経抑制剤、鎮痛消炎剤、利尿剤、局所麻酔剤及び筋肉増強剤等を禁止薬物に指定し、レース後に採取した検体を検査機関に送付し、検査を行うことになっています。
当研究所では、競馬主催者から送付された検体において禁止薬物が存在しないか検査しています。
飼料検査
当研究所では、飼料が原因で起こる意図しないドーピングを未然に防止するため、飼料検査を実施しています。検査は法人もしくは個人から受託しますが、依頼者は競馬主催者からの規程に従って申し込む必要があります。
飼料検査の詳細はこちらDNA型検査
軽種馬の正しい血統の保持は、競走馬の改良と競馬の公正確保にとって大切な要件です。生まれた仔馬の血統を確認するためにDNA多型を用いた親子判定および個体識別検査を行っています。
DNA型検査の詳細はこちらユニバーサルドナー検査
ユニバーサルドナー選定のための検査です。
輸血供血馬の選定のための検査として、馬の赤血球抗原型(7システム24因子)および血清中の抗体の有無の検査を実施します。
馬伝染性子宮炎のPCR検査
馬伝染性子宮炎のPCR法による検査を行っています。
この馬伝染性子宮炎PCR検査の対象については、公益社団法人 日本軽種馬協会の制定する「馬伝染性子宮炎自衛防疫事業実施要領」において助成を受ける検査対象馬以外の馬となります。
プラスビタール・スピード遺伝子検査
プラスビタール・スピード遺伝子検査は、エクイノム社(現プラスビタール)が開発した筋肉量を調整するミオスタチン遺伝子の型(以下、遺伝子型)を分析して競走馬の距離適性を推測するものです。
プラスビタール・スピード遺伝子検査の詳細はこちら